今働いている会社を辞めて会社を立ち上げようと思っている人もいるでしょう。
しかし、会社の10年生存率は1割未満と言われています。
そこで会社を立ち上げて事業を成功させるには、どんな準備をすれば良いのでしょうか。
ここでは起業を成功させる人・失敗する人の特徴や成功させるためのポイント、失敗例について解説します。
起業とは?

起業とは、新しく事業を興すことを言います。
今働いている会社を辞め、0の状態から新しい事業を始めるのが起業です。
創業・開業・独立との違い
起業と似た言葉に創業・開業・独立が挙げられます。
それぞれ事業を始めるという意味を持つ言葉である点は共通していますが、それぞれ微妙にニュアンスが異なります。
それでは、それぞれの意味の違いを解説していきます。
創業とは
創業とは、起業と同じく事業を始めるという意味で使う言葉です。
創業と起業の違いに関しては、創業は過去の出来事、起業は未来の出来事に使う傾向があります。
例えば創業は「創業○周年」のように使うのに対し、起業は「将来起業したい」のように使います。
開業とは
開業も起業と同じく事業を始めるという意味です。
ただ、開業は士業や医師などの個人や小規模なお店が事業を始める場面で使うことが多い傾向にあります。
これに関しては、個人が事業を始める際に開業届を提出する必要があることが理由として考えられます。
独立とは
独立とは、会社を辞めて自分で仕事を獲得して働くことを言います。
起業との違いに関しては、起業は会社を立ち上げることに限定されるのに対し、独立は個人事業主でも起業でも構いません。
また取り扱う業務に関しては、起業の場合は業種は問いませんが、独立の場合は独立前に働いていた会社で行っていた業務を取り扱うことが多いです。
起業に向いている人

まず、起業が向いている人にはどんな特徴があるでしょうか。
これから紹介するので、自分が起業向きかどうか考えてみてください。
行動的な人
行動力のある人は起業向きと言えます。
起業は大きなリスクを伴うので、実行に移したくても躊躇ってしまいがちです。
しかし、起業にはタイミングも大切。
普段からどんなことでも思い切って行動に移せる人なら、起業後もチャンスを逃さず、成功をつかめるでしょう。
決断力がある人
経営者には会社を経営するうえでの重要な判断が求められます。
思い切って決断を下せずにいると、損害が大きくなってしまったり、会社にとっての大きなチャンスを逃してしまったりするでしょう。
特にリスク回避のための損切りには決断力が欠かせません。
柔軟な考えを持つ人
会社の経営には柔軟な考え方も大切です。
会社を経営するうえでは、時代の変化に柔軟に対応していく必要があります。
そこで一つの考えに固執してしまうと、時代の流れに取り残されてしまいます。
そこで自分のやり方に囚われず、人の意見を聞いて柔軟に対応できる人なら、時代の変化に取り残される心配も少ないでしょう。
起業に向いていない人

起業は大きなリスクを伴うものです。
特に起業が向かないタイプの人だと、起業に失敗するだけでなく取り返しの付かない金額の借金をしてしまう可能性もあるので、気質的に向かない人は無理に起業しないほうが良いでしょう。
それでは、起業に向かない人の特徴を紹介していきます。
すべて自分でどうにかしようとしてしまう人
会社は自分ひとりではなく、社員全員で回すものです。
したがって、会社を経営するなら人に頼れる能力が欠かせません。
会社を経営するには様々な業務が発生します。
これらの業務すべてを自分でやるのが手っ取り早いと思うかもしれませんが、会社の規模が大きくなればなるほど仕事量も増えていくのでいずれ一人では手に負えない量になってしまいます。
お金の管理が苦手な人
お金にルーズな人は経営には向きません。
会社を経営していると様々な支出が発生します。
そこで一つ一つの支出をしっかり把握できていないと、赤字に気付いた時には手遅れになる可能性があります。
また、会社が利益を出すには売上を増やすだけでなく支出を減らすことも大切です。
そこでお金の管理ができないと売上は増えているはずなのに利益が増えないという事態も想定されます。
そのため、お金の管理がきっちりできる人でないと会社の経営は向かないでしょう。
万が一お金にルーズな人が起業する場合はパートナーにお金に厳しい人を選ぶことをおすすめします。
起業を成功させるために明確にしておくべきこと

それでは、起業するうえで事前にしっかり固めておくべきことにはどんなことが挙げられるのでしょうか。
起業を成功させるために事前に明確にすべきポイントについて解説します。
起業の目的を明らかにする
まずどうして起業をするのか、目的をはっきりさせましょう。
ただ社長になりたいという理由だけで起業をするのはリスクが大きいです。
起業するには今会社で働いていてどんな部分に不満があるのか、起業することでどんなことを実現したいのかをよく考えて実行に移しましょう。
商品・ターゲット・流通方法を決める
万人に受ける商品・サービスを開発するのはほぼ不可能でしょう。
そのため商品・サービスを開発するには、どんな層をターゲットにするかをはっきりさせ、そのターゲットに絞ったマーケティング活動が必要です。
そして、その層がどんなものを必要としているのか、どんなものを好んでいるのかなどを考えて、それに合わせて商品のデザインや流通方法を決めていきましょう。
資金調達の方法
会社を経営するには莫大な資金が必要です。
数百万円〜数千万円単位のお金を自分で用意できるなら良いですが、それができる人は限られるでしょう。
資金が無いとできることも限られてしまうので、自分で資金を用意できないなら別の手段でお金を調達する必要があります。
資金の調達方法は銀行などからの融資やエンジェル投資家からの投資など様々な方法が挙げられます。
自分たちの周りの関係者と調整して、経営に余裕ができるように資金の調達手段を確保しましょう。
起業で失敗をしてしまう例

起業しても10年以内に9割以上は倒産すると言われています。
それでは、会社の倒産にはどんな原因が考えられるのでしょうか。
倒産の原因になりやすい経営の失敗例を紹介していきます。
組織崩壊
経営者が権力を持ちすぎてワンマン経営状態になっていると、優秀な社員が活躍できず会社を離れてしまいます。
それ故に仕事ができない人ばかりが残ってしまい、組織が崩壊してしまいます。
また経営状態が悪いなど、社員の不満が溜まっていると、社員が上層部の意見を聞き入れなくなる可能性も考えられるでしょう。
それ故に経営陣の思い通りに会社が経営できなくなり、倒産に至るケースは少なくありません。
組織崩壊を防ぐためには社員一人ひとりに役割を与え、仕事にやりがいを感じられる環境づくりが必要です。
集客力不足
いくら魅力的な商品・サービスでも、その魅力を効果的に伝えることができないと意味がありません。
実際に質の良い商品・サービスでも売れなくて販売元の企業が倒産してしまうケースはよくあります。
集客力不足はマーケティングの知識が無い故に起こります。
ターゲティングをしっかり行い、ターゲットに合わせた適切な方法で広告活動を行いましょう。
黒字倒産
黒字倒産とは利益が出ているはずなのに倒産してしまうことを言います。
これは手元に現金が残っておらず、翌月〜数ヶ月後の支払いができなくなってしまう故に起こります。
黒字倒産はお金の管理ができていないことが原因。
キャッシュフローをしっかり把握して黒字倒産を防ぎましょう。
起業のノウハウを学び事業を成功させよう!
起業は経営だけでなくマーケティングや経理など様々な知識が必要です。
時間をかけて起業のノウハウを身に着けて事業を成功させましょう。
起業するにあたって最初は事業規模が小さいので自宅や小規模オフィスで事業を行おうとしている人もいるでしょう。
その際、住所の公開に不安を感じているならバーチャルオフィスの利用がおすすめです。

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