お金がないけれども今の仕事を辞めて事業を始めたいと思っている人もいるかもしれません。
しかし、資金が少ない状態での起業はリスクも大きいです。
では、お金がない状態での起業で失敗するリスクを減らすにはどうすれば良いのでしょうか。
ここではお金がない状態で起業する際によくある失敗やリスクを回避する方法、資金の調達方法などについて解説します
起業したいけどお金がない人にありがちなミスとは?
起業したいけどお金がない人が失敗する原因にはどんなものがあるのでしょうか。
まずはお金がない状態での起業にありがちなミスを挙げていきます。
当面の生活費を準備しておかない
基本的に起業して収入が安定するまでは時間がかかります。
そこで、当面の生活費を確保せずに勢いだけで起業してしまうと、毎日の生活が自転車操業状態になってしまうでしょう。
次の日の食費などを気にせずに事業に集中するためにも当面の生活費を確保しておくことは大切です。
副業として始めず勢いでスタートする
何も知識も経験もないのにいきなり仕事を辞めて起業してしまう人もいます。
やはり、何も基盤のない状態からのスタートだと、経営状況が安定するまで時間がかかるでしょう。
事前に副業でクライアントを確保してある程度基盤を確保しておけば、無収入状態が続いて事業が失敗するリスクも減らせます。
資金準備ばかりが目的になり起業後の考えが甘い
とりあえずお金を集めることばかりを考えて、その後集めたお金をどのように返済していくか、事業で利益をどのように出していくのかまでしっかり考えていない人もいます。
どんな経緯でも借りたお金は決まった期限までに返さなければいけません。
計画を入念に立てたうえで事業を始めましょう。
【お金がない起業】避けた方が良い業種
お金がない起業で避けた方が良いのが、ECサイトでの物販をはじめ、在庫が発生する業種です。
在庫が発生する業種では事業を営むのにまず在庫を一定数確保するところから始めなければいけません。
そのため、在庫を確保するのに自己資金が必要なうえ、必要以上に入荷しすぎて在庫を抱えてしまう、商品が売れるペースが把握できずお金が入るタイミングが不安定になってしまうなどのリスクがあります。
加えて、大手のECプラットフォームを利用する場合、利用手数料が発生するのでその分利益も少なくなってしまいます。
このような事情から、物販系の業種は資金繰りが難しいので、お金に余裕がない起業には向きません。
お金がない起業でも失敗をしないために
お金がない状態での起業は失敗のリスクが高いですが、成功している人がいるのも事実です。それでは、お金がない起業で失敗しないために意識したいことについて解説します。
なぜ起業をしたいのかを明らかにする
「会社で働きたくない」「社長という肩書きが欲しい」といった理由で起業する場合、起業の手続きを終えた段階で満足してしまい、いざ事業を始めたら何も目標がなく仕事に身が入らない可能性があります。
そのような状態にならないためにも、起業して何がしたいのか、起業して○ヶ月、○年でどれくらいの利益を出したいのかなど、目標をはっきり固めたうえで起業しましょう。
スモールスタートを検討する
まず資金の提供を受けずに自己資金だけのスモールスタートで事業を始めるのも良いでしょう。
自己資金だけで事業を始めるなら当然借金も発生しないので、失敗したときのリスクを減らせます。
スモールスタートならゆっくり事業規模を拡大できるのもメリット。
自分の無理のない範囲で仕事をこなせるので、初心者にありがちな、いきなり処理しきれない量の仕事に追われてパンクすることもありません。
初期投資・運転資金・税金・生活費の準備をする
必要な初期投資・運転資金だけでなく、その年の税金や当面の生活費も確保したうえで事業を始めれば安心です。
生活費だけでも確保するのは大変なので時間はかかるかもしれませんが、その間にじっくり事業計画を練ることもできます。
誰に何を売るのかを考える
「自分が良いと思うものは売れる」という考えだけで事業を始めてしまう人もいます。
しかし、商売は商品を買ってくれる人がいないと成り立ちません。
商品を売るには自分が良いと思ったものでも、それがどんな人に需要があるのかを考える必要があります。
起業するならはっきりとターゲットを決め、そのターゲットはどんなものを欲しているのか細かく分析したうえで起業しましょう。
競合の状態を見極める
競合が多ければ多いほど初心者の参入のハードルは高くなります。
そのため、自分が参入する分野において、競合が大手から中小、個人事業主までどれくらいいるのかをよく調べて、自分に勝ち目があるかどうか判断してください。
初期費用を少なくする
初期費用を少なくすればその分失敗したときの損失も少なく、新しい事業に切り替えやすいでしょう。
そこで、初期費用を抑えるには、オフィスを持たずに自宅で事業を営む、在庫を抱えない業種を選ぶなどのやり方があります。
もし、自宅で事業を営むなら、自宅住所とは別に事業用住所を借りられるバーチャルオフィスの利用がおすすめです。
NAWABARIでは東京都目黒区の住所を借りられます。
低価格で利用できるので、EC関連やフリーランスを中心に様々な人から高い支持を得ています。
初期費用を節約したいなら、ぜひNAWABARIの利用を検討してみてください。
資金調達の方法
起業するにあたって資金を調達する手段にはどんな方法があるのでしょうか。
それでは、資金調達の方法について解説していきます。
銀行からの融資
事業を始める際の資金調達は、銀行など金融機関から融資を受けるのが昔からの一般的なやり方でしょう。
金融機関からの融資を受ける場合、綿密な事業計画を立てる必要があったり、審査があって振り込みまでに時間がかかったりしますが、高額な資金を調達できるのがメリットです。
返済が難しいときは毎月の返済額を減らすなど柔軟に対応してくれるということもあり、他者からお金を借りるにあたってトラブルを避けやすい資金の調達方法と言えるでしょう。
クラウドファンディング
平成後期から令和に入って起業家にも利用者が増えているのがクラウドファンディングです。
クラウドファンディングとは、企業理念に共感した人や事業に期待する投資家などから資金を集める代わりに、投資した金額に応じたリターンを用意する資金の調達方法を言います。
クラウドファンディングのメリットは、スピーディーに高額な資金を用意できる点でしょう。
ただ、クラウドファンディングの場合集めた資金の使い道を1円単位でしっかり公開しないと訴訟トラブルに繋がります。
この点を留意したうえで実行しましょう。
自己出資
自分で働いてお金を貯めて事業資金にする方法はお金を他所から借りる必要がなく、金銭トラブルの心配がないのがメリットです。
万が一、事業に失敗したとしても、自己資金なので返済義務もありません。
自己出資が最もリスクの少なく安全な資金の調達方法と言えるでしょう。
全額自己資金で賄うのは難しいかもしれませんが、融資金額を最小限に抑えるのがおすすめです。
友人・知人・家族から借りる
友人・知人・家族からお金を借りて事業を始めるのも一つの手です。
ただ、身内からお金を借りるのは手軽に選べる手段ではありますが、経営状況が悪化したなどの理由で返済が難しくなってしまった場合、人間関係にヒビが入る可能性が高いでしょう。
そのため、できるだけ事業資金は第三者から借りるのがおすすめです。
補助金・助成金の活用
事業を営むにあたっては補助金・助成金を活用するのも良いでしょう。
制度の内容によっては数百万円〜数千万円単位の資金を返済義務なしで調達できることもあります。
ただし、補助金・助成金は一般的に申請から振り込みまで時間がかかります。
そのため、一時的に銀行から融資を受けるなど資金を用意したうえで利用しましょう。
また、補助金・助成金の支給には審査があります。
支給されない場合もあるので、補助金・助成金頼みでの起業は避けましょう。
0円でも起業ができるおすすめの業種
お金がなくても起業できる手段はたくさんあります。
それでは、0円でも起業ができる職種を紹介していきます。
webライター
webライターの仕事はクライアントから指定された内容の記事を書くだけ。
パソコンとインターネット環境さえあれば取り組めます。
webライターは仕事や習い事など自分のこれまでの経験だけでなく、趣味なども仕事に繋げられるので手軽に始められるでしょう。
Webデザイナー
絵を描いたり写真を編集したりするのが得意ならwebデザイナーの選択肢もあります。
webデザイナーもパソコンとインターネットとすでに手元にあるものだけで始められる仕事です。
特にPhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品を使った経験があるならぜひwebデザイナーも検討してみてください。
コンサルタント
コンサルタントは様々な業種において悩みを抱えている人の相談に乗り、その悩みを解決する仕事です。
仕事でマネジメント経験があるならコンサルタント業に挑戦するのも良いでしょう。
コンサルタントは実績が重視される傾向があるので、実務経験を積んだうえで始めてください。
SNS運用代行
フォロワー数が多いSNSアカウントを運用していたり、SNSマーケティングの経験があったりするなら、その経験を活かしてSNS運用代行も良いでしょう。
ただSNS運用代行も実績ありきの仕事です。
挑戦してみたいならまずは自分でアカウントを運用するところから始めましょう。
その他にも、0円で起業できる仕事はたくさんあります。
下記記事にて詳しく解説しているので確認してみてください。
【参考記事】0円で起業!アイデアやリスク・成功のポイント
「起業したいけどお金がない」の対策を練ろう
資金がない状態でも起業はできます。
しかし、生活費が確保できていない故に事業に身が入らないなどのリスクを伴うので、0円起業でも最低限当面の生活費だけは確保したうえで起業するのが良いでしょう。
加えて、お金がない状態での起業は運営費用の節約も大切。
オフィスを持たずにバーチャルオフィスで住所だけ借りて事業を営むのも節約になります。
バーチャルオフィスの利用を検討しているならぜひNAWABARIを利用してみてください。
起業したいけどお金がない人のよくある質問
個人で起業する際の金額の目安は200万円程度と言われています。
0円起業だったとしても経営が安定するまでは収入が不安定なので、3ヶ月分〜半年分ほどの生活費を確保しておきましょう。
女性ならではの起業アイデアとしては、ファッション関連やボディメイク関連のアドバイザーが挙げられます。
見た目が垢抜けずに悩んでいる女性は多いので、自分の経験を活かしてその人に合ったメイクやファッション、ダイエットの仕方を提案してみましょう。