将来は自分で起業して独立したいと考えている人も少なくないでしょう。
働き方が多様化している現代社会において、起業のハードルは比較的低くなっているとも言えます。
しかし、知識ゼロの状態から独学で起業するのは大きいリスクを伴うというのもまた事実です。
そこで今回は起業ノウハウを効率的に学ぶことができる「起業スクール」について掘り下げて紹介していきます。
起業スクールとは?
起業スクールは将来の独立開業を目指す人に向けて開かれている講座で、事業の立ち上げ方法・経営のやり方・資金管理の方法などを学ぶことができます。
教室に通って対面授業を行うスタイルが主流でしたが、新型コロナウイルスの流行を契機にオンライン授業を導入するスクールも増えました。
住まいの地域を問わず好みのスクールを選びやすくなっているので、オンライン受講も積極的に活用してみましょう。
また、起業スクールはカリキュラムによって「講義などの座学中心」と「ディスカッションやグループワーク中心」の2パターンに大別されます。
自分の学習スタイルや将来開業したい事業の内容にマッチする方を選んでみてください。
おすすめの起業スクール3選!
昨今の需要の高まりを受けて起業スクールの数も増加傾向にあるため、どこへ入学しようか迷ってしまうという人も多いでしょう。
ここではおすすめの起業スクールを厳選して3つ紹介するので、スクール選びの参考にしてください。
女性向けの起業スクール|SHElikes
女性の社会進出が後押しされる風潮が強まってからは、女性向けのビジネススクールや起業スクールも目立つようになりました。
その中でもおすすめなのが東京の青山に本拠地を置くSHElikesです。
SHElikesではwebデザイン・webライティング・webマーケティングといったインターネット関連のビジネス講座を中心に33種類ものコースを開講しています。
仕事に必要なスキルやノウハウだけではなく、実際の案件獲得のコツを伝授している点が大きなポイントです。
講義はオフライン・オンラインの両方に対応しており、コーチングや質問制度など学習サポートも充実しているので安心して利用できるスクールであると言えるでしょう。
知名度が高い|日経ビジネススクール
できるだけ知名度が高く信用度の高いスクールを探している場合は、日経ビジネススクールをチェックしてみてください。
国内大手報道紙の1つである日本経済新聞社が主催している起業スクールであり、経営やマーケティング関連の講座に特化しています。
独自の学習フレームワークと実力派講師陣の指導によって、専門性の高いノウハウを提供していることで有名なスクールです。
150以上設けられているコースの中には、大学と提携したMBA体験プログラムもあります。
自分が学びたい分野を絞り込んだ上で体系的な知識が身に付くので、時間と費用を効率的に使うことが可能です。
お金に関して学べる|れいさいネット
株式会社エフピー・ワン・コンサルティングが運営する創業支援webサイトのれいさいネットでは、これから事業を立ち上げる人に向けてセミナーを開講しています。
事業を立ち上げるにあたって資金管理は重要なポイントですが、独立したての頃はやるべきことが多くておろそかになりがちです。
れいさいネットでは開業までに身に付けておきたいお金の知識を解説するとともに、補助金・助成金・融資などの提案も行っています。
社会保険労務士法人ヴァースや多数の税理士と提携している点も大きな強みです。
起業スクール選びのポイント
起業スクールを選ぶ際には何となく気になったところへ入学するのではなく、予め見極めるためにポイントを決めておくことが大切です。
入学してから後悔しないためには、次の点に着目しながらスクールを選びましょう。
講師や卒業生に実績があるか
起業スクールの実力を見極めるには、公式ホームページなどで公開されている講師や卒業生の実績をチェックしてみましょう。
講師はスクールにとって顔役とも言える存在であり、有名大学の講師経験者や現役の経営者などが名を連ねています。
今までどのようなことをしてきた人が教えているのかを把握しておくと、学習内容のイメージが湧きやすくなるでしょう。
また、スクールで身に付けたスキルや知識が仕事に役立つのかどうかは、卒業生の実績やインタビューを参考にするのがおすすめです。
目標にあった内容を学べるか
一口に起業スクールと言っても教えている内容は多岐におよびます。
入学してから学びたい内容がカリキュラムに含まれていないことが判明しても、基本的に支払った費用は返ってきません。
そのためスクール選びの段階から「自分が学びたいこと」を明確にして、カリキュラムの内容と照らし合わせながら検討してください。
授業内容は充実しているか
自分が学びたい分野のコースが設置されていてもまだ安心はできません。
実際に各分野をどの程度掘り下げて教えているかはスクールによって異なります。
授業内容の充実具合は公式ホームページのカリキュラム紹介や資料請求でチェックしてみましょう。
起業スクールのメリット
わざわざお金を払って起業スクールを利用する人が多いのは、様々なメリットが期待できるからです。
学習効果を最大化させるためには、ここからは起業スクール活用のメリットについて理解を深めていきましょう。
人脈を広げられる
起業スクールには自分と同じように、将来事業を立ち上げたいという志を持った生徒が多数通っています。
学習において仲間やライバルの存在はモチベーション維持に効果的です。
オンライン講座の場合でも、生徒同士が交流を深めるコミュニティを設置しているスクールが増えています。
起業スクール時代に交流を深めた学友が、将来の良きビジネスパートナーやクライアントになるというケースも少なくありません。
知識の吸収だけでなく、人脈作りの起点になるという点は起業スクールの大きなメリットであると言えます。
効率よく運営知識を学べる
経営知識を学ぶこと自体は独学でも可能ですが、そのためには多数の参考書や学習サイトを利用することになるでしょう。
学習する順番や各分野の有機的な結び付けは知識の定着に重要ですが、中々独学では難しいポイントの1つでもあります。
起業スクールであれば専門家が組み上げたカリキュラムに沿って、体系的な知識を効率よく身に付けることが可能です。
起業家や専門家に直接質疑応答ができる
多くの起業スクールでは講師陣への質問を受け付けており、講義で分からなかったところや学習の悩みについて相談することができます。
講師を勤める起業家や専門家は普段の生活を送る上で関る機会があまりないため、直接質疑応答できるのは起業スクールならではのメリットです。
せっかくの機会なので遠慮せず積極的に活用しておきましょう。
起業スクールの費用相場は?
起業スクールに通うための費用は各校の料金設定・オプションの有無・サポートの充実具合によって変動しますが、相場としてはカリキュラム修了までの期間を1つの目安にするのがおすすめです。
一般的な起業スクールであればおおむね3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月といった具合に学習期間が設けられています。
3ヶ月で30万円前後、半年なら50万~70万円、1年以上であれば100万円~を相場として考えておきましょう。
起業はスモールスタートを検討しよう!
最終的な事業規模はどうあれ、起業するにはまずスモールスタートで様子を見ながら成長させていくのがおすすめです。
起業スクールで培った知識やノウハウを運用して、経験という武器を身に付けていきましょう。
起業に際して重要になるのがオフィスですが、昨今は実際のスペースを伴わないバーチャルオフィスの活用例も増えています。
バーチャルオフィスについての詳細は、実績豊富なNAWABARIのサービスをチェックしてみてください。
起業についての知識やノウハウは一般の大学でも学ぶことができます。
基本的には商学部・経営学部・経済学部・法学部などが適しているとされていますが、詳細は各大学によって異なるので注意してください。
学生起業を積極的に支援している大学としては青山学院大学・慶応義塾大学・同志社大学などが有名です。
自分が事業主となって起業するには、まず「何を商材にするのか」を決めましょう。そこから「どの層をターゲットにするのか」「どんなニーズがあるのか」「どんな点を強みとして売り出すか」を順番に固めていきます。
事業内容の概要が定まったら資金調達へ移って、実務的な準備へ進みましょう。
そこまで数が多い訳ではありませんが、起業スクールを謳う学校の中には悪徳商法で生徒を騙すところがあるのもまた事実です。
悪質な起業スクールを見分けるためには「精神論を押し付けていないか」「やたらとテキストや教材を売りつけていないか」「公式ホームページに不審な点はないか」といったポイントに注目してみてください。