「商標登録の具体的なやり方を知りたい」
「商標登録で注意すべきポイントや費用は?」
このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。
商標登録は「商標の決定」「調査」「出願」「審査」「登録」の、5つのステップで進めます。
本記事では、商標登録のやり方をステップごとに詳しく解説します。
商標登録を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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【簡単5STEP】商標登録のやり方
本章では、商標登録のやり方を5つのステップにわけて紹介します。
ステップを把握しておくと、審査に合格する確率を高められるでしょう。
1.商品・商標の決定を行う
商標登録をする際は、商品・商標の決定を最初に行います。
商標とは、自分が取り扱う商品・サービスを他と区別するために使用する、ロゴや名称です。
ローマ字・カタカナ、図形や色を考慮して特徴のある商標を作りましょう。
また、商標を作る際には「どの商品・サービスに使用するのか」まで決めてください。
商標は、商品・サービスとセットで登録されるためです。
どの商品・サービスに使用するのかわかっていなければ、以降の出願や調査のステップも正しく実行できません。
区分は45類あり、その内1類~34類が商品、35類~45類がサービスです。特許庁の「商品及び役務の区分解説」を参考にしてください。
2.商標登録の前に商標調査を実施する
商品・商標を決定した後は、商標調査を実施します。
調査する内容は、主に以下の2つです。
- 類似の商標が登録されていないか
- 商標がありふれたものでないか
同じ商品・サービスに似た商標が先に登録されていると、出願しても審査には通りません。
商標のデザインをやり直す必要があります。
商標の登録審査には、5~8ヵ月かかります。時間を無駄にしないよう、調査は正確に実施してください。
商標調査の実施方法
商標調査の実施方法は主に、「弁護士・弁理士へ依頼する」と「自分で調査する」の2つです。
依頼する際には、以下の情報を伝えます。
- 登録したい商標
- 商標を使う商品・サービスの区分
- どのビジネスに使うか
どのビジネスに使うかを伝えることで、区分の設定が間違っていても、専門家が訂正してくれます。
商標調査の期間は、1週間ほどを見ておくとよいでしょう。
費用は3万円~5万円です。無料で行う弁護士・弁理士もいます。
商標調査は個人で実施しても問題ない?
商標調査は個人で実施しても問題ありません。
その場合は、独立行政法人 工業所有兼情報・研修館「特許情報プラットフォーム(J-Platpat)」などの、検索サービスを利用して行います。
検索サービスでは、読み方や含まれる文字列、図形が一致・類似していないかを調査できます。
しかし、どの程度の類似であれば審査に通るのか、判別するには商標への深い知識が必要です。
個人で行うと費用を抑えられる一方、審査に通らないリスクは高まるでしょう。
3.商標出願を行う
商標出願の方法は、用紙で出願する方法と、インターネットを用いて出願する方法の2通りがあります。
用紙で出願する際は、書類を独立行政法人 工業所有兼情報・研修館「知的財産相談・支援ポータルサイト」からダウンロードします。
記入するのは、商標登録を行う区分と、商標を登録したい文字・図・写真です。
提出方法は、特許庁の受付窓口へ持参、もしくは郵送です。
用紙で出願する場合は、書類を電子化するために電子化手数料(2,400円+800円*書類のページ数)がかかります。
インターネット出願は、特許庁の「電子出願ソフトサポートサイト」からインターネット出願ソフトをインストールして行います。
法人の方は電子証明書の用意、個人の方はマイナンバーカードの用意とICカードリーダの設定を、事前に行っておきましょう。
4.特許庁による審査の実施
商標出願を終えると、特許庁により方式審査と実体審査が行われます。
両方の審査に合格すると「商標査定通知書」が届きます。
商標査定通知書ではなく、「拒絶理由通知」が届くのは、登録が認められなかったときです。
どちらの通知も、商標出願から5~8ヵ月後と長い時間がかかります。
商品・サービスの提供を開始する間際に申請しても、登録は間に合いません。余裕を持って出願しましょう。
方式審査
方式審査とは、提出された出願書類が正しく記載されているかのチェックです。
提出から1ヵ月前後で行われるケースが多く、不備があれば「手続き補正指令所」が特許庁から送られてきます。
出願書類を原則30日以内に修正して、再出願しましょう。
商標出願ソフトで出願書類を作成する場合は、作成時にエラー・警告が表示されるため、ケアレスミスを減らせます。
慣れていない方は、インターネット出願がおすすめです。
実体審査
実体審査とは、出願された商標が登録要件を満たしているかの審査です。
出願から5~8ヵ月後に実施されるケースが多く、合格すると商標が登録できるようになります。
合否は商標法に則って20以上の審査項目で判断されますが、主に見られる内容は以下の2つです。
- 類似の商標が登録されていないか
- 商標がありふれたものでないか
商標調査のステップで、上記2点をしっかりと確認しておけば、高い確率で合格できるでしょう。
商標登録が認められなかった場合の対処法は?
実体審査に合格できず、商標登録が認められなかった場合は「拒絶理由通知」が届きます。
しかし、商標登録が不可能になったわけではありません。
拒絶理由通知がきても商標を登録するためには、以下の対処法があります。
- 意見書を書いて反論する
- 補正書で権利内容を変更する
- その両方
拒絶理由通知には、審査不合格になった理由が記載されています。
その理由が妥当ではない場合は意見書で反論、理由が妥当であった場合は補正書で出願内容(求める区分など)を変更します。
それにより、再審査が受けられるでしょう。
上記の対応は、通知が発行された日から原則40日以内に行います。
拒絶理由通知に記載された審査官に連絡すると、直接意見を聞けます。ぜひ、連絡してみてください。
5.商標登録の実施
審査に合格して商標査定通知書が届いても、商標登録はまだ行われていません。
商標登録を実施するには、合格から30日以内に特許庁へ「商標登録費」の納付が必要です。
商標登録費を納付後、2週間~1ヵ月後に「登録証」が特許庁から届きます。
登録証が届き、登録番号がついた時点から、商標を示す「®️マーク」を使用できます。
調査から登録証が届くまで1年以上かかる場合もあるため、商標登録は早めに行いましょう。
商標権を得るための要件とは?
商標権を得るための要件とは、「同区分に類似の商標がない」「ありふれた称呼・デザインでない」「有名ブランドと似ていない」の3つです。
自身で商標調査を行う際には、この3つを重視してください。
他にも、出願人本人の業務に関係する商品・サービスで使用するものでなければなりません。
関係ない商標は審査に通らないため、注意してください。
また、特許庁では、出願された商標が登録できるものか否かを、商標法にしたがって審査しています。
以下の3つは特許庁によって「出願しても登録にならない商標」に該当するとされています。
- 自己と他人の商品・役務(サービス)とを区別することができないもの
- 公共の機関の標章と紛らわしい等公益性に反するもの
- 他人の登録商標や周知・著名商標等と紛らわしいもの
上記に該当してしまうと、審査合格が難しくなります。商標出願の前にはチェックしておきましょう。
商標登録にかかる費用
商標登録にかかる費用は、個人で実施した場合、1区分であれば5万円前後です。
内訳は以下の通りです。
- 商標登録出願料(3,400円+8,600円*区分数)
- 商標登録料(32,900円*区分数)
区分数によって費用は変動するため、3区分の商標登録を行うと13万円です。
支払い方法は、インターネットで出願する場合は、口座振込やクレジット払いができます。
しかし、書類で出願する場合は特許印紙での支払いのみです。
特許印紙を全国の集配郵便局や特許庁1階で購入し、出願・登録用紙に貼り付けてください。
また、商標の権利期間は10年のため、10年後の更新時には区分数*43,600円が必要です。
商標登録で注意するべき3つのポイント
本章では、商標登録で注意すべき3つのポイントを紹介します。
時間と費用を無駄にしないため、ぜひ参考にしてください。
スムーズに終わらせたいなら専門家に相談する
商標登録をスムーズに終わらせたいなら、専門家に相談しましょう。
商標に対して深い知識がなければ、調査・書類作成などが難しいためです。
書類の不備であれば1ヵ月のロスで済みますが、調査の不備は不合格が通知されるまでの8ヵ月のロスになります。
弁護士・弁理士に依頼する追加費用は、調査~登録までで、平均11万円です。
何度も不合格となって手直しをする手間を考えれば、安く済ませられるでしょう。
商標調査で同じロゴやキャラクターが存在した場合は対応する
商標調査で同じロゴ・キャラクターが存在した場合は、申請する商標を変更しなければいけません。
商標法によって、「顧客が商品の生産者・販売者等を混同するおそれがある商標」「他人の商品・役務と混同を生じるおそれのある商標」は、登録を受けられないと定められているためです。
万が一申請が通っても、後々トラブルに発展する可能性があります。
商標の早期審査を検討する
商標登録で注意すべきポイントとして、急ぐ場合は商標の早期審査を検討する点も挙げられます。
急ぐ場合とは、「すでに商標を使用している」「第三者が使用・準備を始めた」ケースです。
早期審査では、審査結果の通知までの期間を2~4ヵ月に短縮できます。
すでに使用している商標が他者に登録されてしまう前に、早期審査で登録しておきましょう。
また、商標の早期審査に、手数料は必要ありません。
商標登録のやり方に関するよくある質問とは?
本章では、商標登録のやり方に関する、よくある質問を紹介します。
再審査などにならないように、ぜひ覚えておいてください。
会社名を商標登録する際の注意点は?
会社名の商標登録は以下の場合、認められない可能性があります。
- 会社名が苗字を含んでいる
- 同じ会社名がある
- 株式会社を除いた部分が登録されている
また、会社名を登録しても、同名の会社に対して使用を止めさせることはできません。
キャラクターを商標登録する際の注意点とは?
キャラクターデザインの商標を取得しても、名前は保護の対象になりません。
図形商標の登録だけでなく、名前の商標登録も行いましょう。
また、「図形+文字」で申請すると1回分の費用で済みます。
しかし、「デザインが類似で名前が違う」「名前が同じでデザインが違う」と権利を主張できません。
ロゴを商標登録する際の注意点とは?
ロゴ商標は、登録した内容に忠実な使用が求められます。
商標登録する前に、ロゴの色や形状・配置・文字の有無まで、どのように使うかを考えておきましょう。
また、3年以上使用していない場合、第三者から登録取り消しの請求をされる可能性があります。
商標登録の際は事前にやり方を確認しておこう
本記事では、商標登録のやり方を解説してきました。商標登録は長い時間と手間がかかります。
特に、商標登録の知識がなければ、登録まで年単位の時間がかかるケースもあります。
事前にやり方を確認しておきましょう。
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