ネットショップを開業する際には、より多くのユーザーにアピールできる環境を用意して、初めての利用者からも信頼されやすい土台作りをしておくことが重要です。
こちらでは、ネットショップを開業するときに知っておきたい基礎知識やユーザー視点のネットショップを選ぶ時のポイント、有料・無料のネットショップサービスについて見ていきます。
ネットショップ開業で知っておきたい基礎知識
ネットショップを開業する際に、基礎知識として知っておくべきことがいくつかあります。
まず、ネットショップは実店舗とは異なり、直接顧客と顔を合わせて会話をしたり、商品を見てもらったりすることができません。
そのため、宣伝の方法が実店舗と大きく異なります。
ネットショップを開設する場合、
①安定したネット環境を手に入れた上でサーバーを用意し、サイトのデザインやシステムを構築しなければならない
実店舗と比べるとコストを抑えやすい反面、専門的な知識やスキルを必要とする場面も多いので、ネットショップの構築を外部に委託する場合には信頼できる業者を選ぶ必要があります。
サイトの運営やカート、決済システムなどの導入は外部委託が主流ですが、受注後の商品の梱包や発送はネットショップで行わなければなりません。
②商品に関する問い合わせの対応などもネットショップ側の責任
そのため、受注管理や発送手続き、問い合わせの対応などを効率化するとともに、より信頼性の高いサイトとして周知するための工夫も必要です。
なお、ネットショップは適切なシステムの導入だけでなく、宣伝や対応等に関しても工夫する必要があります。
例えば、ターゲットを絞り込んでSNSやバナー、CMなどの宣伝を行ったり、顧客からの電話やメールに迅速に対応したりするきめ細やかさが求められるでしょう。
コストパフォーマンスの高いネットショップサービスを利用するとともに、電話の応対や郵便物の転送などのアナログ面での対応も検討しましょう。
ネットショップを選ぶ際の3つのポイント
ネットショップを開設する場合、顧客が利用しやすいかという視点も欠かせません。
そこでネットショップを選ぶ際のポイントを確認してみましょう。
実店舗の有無
初めて利用するネットショップに対して、ユーザーは不安感を抱きがちです。
そんな時、実店舗があるかどうかは一つの指標となるでしょう。
店舗所在地が都心の一等地であれば、ネットショップのブランドとしての価値も向上するため、安心感が得られます。
かかるコスト
ネットショップの中には、送料や代引き手数料などが発生するところもあります。
ユーザーは同じ商品を扱っているネットショップ同士を比較する際、信頼性に加えてこれらのコストがどれくらい発生するのかも比較して、購入先を決定する傾向が見られますので、購入に伴うコストを抑えた方が顧客の獲得につなげやすいでしょう。
対応している決済手段
ネットショップの支払い方法は、商品到着時の代引きやクレジットカード決済、振り込み等による後払いなど様々な決済手段があります。
特に取引が初めてのショップの場合、注文通りの品物が届いたことを確認してから支払いをしたいという顧客が多いため、後払いのシステムを導入しているショップの方が利用されやすいです。
無料・有料ネットショップはどちらがおすすめ?
ネットショップを開業するにあたり、自分でシステムの構築やサーバーの準備などをすることは困難です。
そのため、基本的なシステムがそろっているネットショップ開業サービスを利用するのが一般的ですが、無料ASP型ショッピングカートを選ぶべきか、有料のサービスにするべきか迷う方も少なくありません。
一般的に、無料ネットショップサービスは初期費用や月額料金は無料になるものの、決済手数料が有料サービスよりも割高です。
さらに、機能面や使用可能なテンプレートなどの制限がありますので、売上金額が大きくなった場合には有料ネットショップの方がコストを抑えられる可能性もあります。
従って、無料のサービスを選ぶのが一概に良いとも言い切れません。
売上が安定しない、あるいは少額の状態では無料のサービスを利用し、充実したサポートを期待したい、ある程度売上が見込まれる場合には有料サービスを利用するなど、自分にとって適切なサービスを選ぶことが重要です。
おすすめの無料ネットショップサービス
ネットショップをすぐにでも始めたいが初期費用は抑えたいという方もいるでしょう。
そこで、無料で利用できるネットショップサービスを紹介します。
BASE
無料のショッピングカートの中でも知名度が高く、HTMLやCSSが使えればカスタマイズもできる自由度の高さが人気です。
デザインテンプレートが豊富でInstagramとの連携ができるなど、機能面でも充実しており、決済手数料が3.6%+40円(別途サービス利用料3%)と低価格に抑えられている点も人気があります。
Square
複数のプランがあり、無料プランでは独自ドメインを取得できませんが、決済手数料が3.6%と最安値の基準になっている点が特徴です。
操作が簡単でプランをアップグレードすることで売上に応じたコストパフォーマンスの高いプランへ簡単に変更できるため、長く利用することができます。
在庫の連動や受注生産、セット割引など細かい機能にも対応しています。
STORES
独自ドメインは使えませんが、Instagramとの連携が可能で集客効果も高く、BASEと並んで有名な無料ショッピングカートです。
登録画像数が1商品に15枚と無料サービスにしては充実しているほか、海外発送への対応や英語への表示切替など、海外のユーザーをターゲットにしたサービスが充実していますので、より広範囲を対象としたネットショップを開業したいときにも向いています。
おすすめの有料ネットショップサービス
有料ネットショップサービスを紹介します。
自分の求める機能があるかよく比較して選びましょう。
カラーミーショップ
サイト構築の知識がない人からコーディングの知識のある人まで幅広くおすすめできるサービスです。
デザインテンプレートが豊富なので、初めてショップを立ち上げる人でもオリジナリティのあるサイトが作れますし、コーディングの知識があればより高度なサイト作りも可能です。
商品カテゴリーの設定や名入れ機能、商品検索機能など、ユーザーが使いやすいサイトにするための機能も充実しています。
MakeShop(メイクショップ)
MakeShopは機能の豊富さが売りの有料サービスです。
デザインテンプレートやサポート体制が充実しており、SNSにも連携しているので、本格的なショップを立ち上げたいときに向いています。
HTMLエディターや自動返信メール、在庫アラートメールなど、少人数でネットショップを管理するときやサイトのカスタマイズをしたいときに便利な機能が豊富です。
Shopify(ショッピファイ)
有料サイトでは珍しく、初期費用が発生しないネットショップサービスです。
世界中で利用されている実績があり、豊富なデザインテンプレートや100種類を超える決済サービスなどがあり、集客効果を高める効果も期待できます。
SEO対策やSNSとの連携など、マーケティングに関する機能や多言語対応、在庫管理など使い勝手の良い機能が充実しています。
目的別!おすすめのネットショップサービス
ネットショップサービスを選ぶには目的を明確にしておくことが大切です。
そこで、主な目的別におすすめのネットショップサービスを紹介します。
コストを抑えたい
売上額にもよりますが、初期コストや維持費を抑えてこぢんまりとしたネットショップの運営をするなら無料のサービスで手数料の安いものが良いでしょう。
SquareやBASEは決済手数料が業界最安値の金額なので、初めて利用する方にもおすすめです。
機能性の高いものがいい
機能性を重視するなら、最も高機能なMakeShopがおすすめです。
デザインテンプレートが170種類超、メールや電話のサポートも行っているため、初心者でも充実したサイトが作れます。
デザインを凝りたい
デザインテンプレートが豊富なネットショップサービスはMakeShopですが、プログラミングの知識があればBASEなどでカスタマイズすることでより自由度の高いデザインを導入することも可能です。
サポートしてくれるものがいい
サポートの充実度は、やはり有料ネットショップサービスに軍配が上がります。
カラーミーショップやMakeShopは電話やメールでサポートを行っていますので、困ったときにもきめ細かい対応をしてもらえます。
ネットショップサービスに加え、バーチャルオフィスで信頼性の高いショップを実現
このように、ネットショップの立ち上げには安心して利用できるシステムの導入や信頼を確保するための住所など、いろいろな要素が必要です。
NAWABARIはEC事業者からもよく選ばれており、さまざまなプラットフォームにサービスを提供していますので、これからネットショップを立ち上げたい人も安心して利用できます。
銀行の口座開設や郵便物の転送、一等地の住所の提供など、ネットショップの成功に欠かせない要素を十分に備えています。